カラフルワールド

色を塗りに入る時は、緊張します。

道具をだしたり、地面にブルーシートを敷いて養生が済むと、しろひげ先生から、「今日はここを塗って。」と指示があります。

そして、先生は自分がやるぞと決めてきた、ちょっと難しい部分に取り掛かります。

つ、ま、り 絵師はしろひげ先生に任命されたところを自分で描き上げなければいけません。


先生は隣で頑張れーって言って細かく教えてくれるけど、実際絵の具で色を作って筆を動かし、描いていくのは、わたし しかいないのです。

それは、太平洋を1人で泳ぐって事。必死でジタバタ手を動かします。


まず。色を作ります。

これがびっくり。赤、青、黄色それと白、黒。これしかペンキはありません。

ウッソ!そんな事可能なの!?


先生は、「できるよ。だってRGBって3色じゃん」と、軽く言います。

ううう。確かに。

シャッターの実物を見た方はお気づきになると思うのですが、しろひげ先生のシャッター作品は本当にカラフルです。これが、たったの3色から描かれているって、ちょっと信じられないと思います。ぜひ、実物を見てくださいね。秦野市内で10店舗にシャッタープロジェクトはだのの作品があります。


でも、先生に真っ直ぐ目を見つめられて「あなたならできる」って力強く言われたら、本当にできる気がしちゃうから、エエイッ!て、シャッターに向かうのです。


それで、先生に、「もっと赤入れて、白をちょっと足して、水足して」とご指導受けて、色を作り上げます。先生はちょっとスモーキーでマットな色調を得意としているので、わたしも、寄せていきます。えいやえいやっ!同じ色を作り上げるのってすごく難しいので、多めに作りたいのです。実際は逆に、どんどん色を足していくので、ものすごくたくさんできちゃったりもして……これは実は結構大変です。

そして、しろひげ先生の筆の動かし方や、絵の具の配合を間近で見られることは、本当に勉強になります。

一年前の一章からシャッターを描いていますが、先生が、「今日はこれ描いて」と、絵師に任せられる部分が、どんどん高度になってきているのを実感しています。我々も鍛えられて、上達しているのです!

ショーケースの中のお菓子や、ガラスに貼ってある文字の反転した絵など、本当にみんなすごい。シャッターを見るときはそんな部分まで見ていただけると、面白さ倍増ですよ。

で、筆を持って、よっっし、と描こうとすると先生から「ちょっと待った。目だたたないところに小さく最初は塗って見たほうがいいんじゃないのか」と声がかかりました。

確かにそうです。

作業できる時間が決まっているので、つい、焦って急いでしまいますが、段取りが全て。

そういう、作品に向かう緊張感みたいなものも先生を見て学びました。


と、こんなふうに書くと、とっても厳しい指導みたいですが。

実際は、大違い

「ああああやっちゃいました」

とやらかした時にわたしが大きい声を上げると、先生はえっ何をやらかしたんだとギョッとした顔で見て、

それから、「あははは」と愉快そうに笑うのです。

そして「いいよ。いいよ。こうすればいいから」

と、解決策を教えてくれます。実際、ペンキは不透明なので重ねて塗ってやり直すことが可能です。なので、チャレンジ精神大奮発で、作品に向かっています。

こうしてひよ鳥(10人の絵師)たちは、のびのびと大きくなっていくのでした。


皆様からいただく差し入れも豪勢で、お陰様で、私の身体も大きく育ってますよ。

以下モグモグアルバムです。お写真に撮るスキなく、みんなのお腹にはいっちゃったモノもあるかもしれませんが、、、本当に本当に、ありがとうございますっ!!


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